共テ数学ⅡBC 第11回【難問ポイント】底と1の大小・共通解なし・弦の長さ・T(s) の概形、差がつく4か所 ― 第1〜3問ダイジェスト

第11回(第1〜3問)のうち、差がつく4か所だけを短い動画にまとめました。 各問の全体の解説は、下のリンク先の記事にあります。

解説動画(音声つき)

第11回(第1〜3問)のうち、定番の計算ではなく場合分け・図形の見方で差がつく4か所だけを集めました。 解き終わったあとの見直しや、試験直前の確認に使ってください。

この記事で扱う4か所

① 第1問〔2〕(1)(2) \(a^x=t\) とおき、底 \(a\) と1の大小で場合分け(エ〜キ)

② 第1問〔2〕(3) ①と②を同時に満たす \(x\) がない条件(ク・ケ)

③ 第2問 外分点の軌跡と弦の長さ、D と E は B の反対側(ア〜ウ、シ〜セ)

④ 第3問 \(T(s)\) の概形は出発点の値と傾き、平行なら面積一定(カ・キ、セ)

第1問〔1〕の合成、第2問の交点 B と OH、第3問(1) の面積と (3) の接線・面積は定番の処理なので、ここでは省きます。

① 底と1の大小で場合分け(第1問・エ〜キ)

\(a^x=t\ (>0)\) とおくと \(t+\sqrt a>0\) なので、①は

\[(t-\sqrt a)(t-a^2)<0\]

\(a>1\) なら \(\sqrt a<a^2\) で \(\sqrt a<t<a^2\)(エ=⓪)。底が1より大きいので向きはそのままで \(\dfrac12<x<2\)。

\(0<a<1\) では、\(\sqrt a\) と \(a^2\) の大小が入れかわり、さらに不等号の向きも逆になります。2回入れかわって、結局同じ範囲です。

a > 1t0√aa²③√a < aˣ < a²→ 1/2 < x < 20 < a < 1t0a²√a1③a² < aˣ < √a(底 < 1 で向きが逆)→ 1/2 < x < 2
t = aˣ の範囲と x の範囲(a > 1 と 0 < a < 1)

どちらも \(\dfrac12<x<2\)(オ=①、カ=①)

②も、\(0<a<1\) なら向きが逆で \(x<\log_ab\)(キ=⓪)。\(a>1\) なら \(x>\log_ab\) です。

② 共通の x がない条件(第1問・ク・ケ)

①の範囲 \(\dfrac12<x<2\) と②が重ならない条件を考えます。

  • \(0<a<1\):②は \(\log_ab\) より左 → \(\log_ab\le\dfrac12\)、つまり \(b\ge\sqrt a\)
  • \(a>1\):②は \(\log_ab\) より右 → \(\log_ab\ge2\)、つまり \(b\ge a^2\)
0 < a < 1x①1/22② x < logₐb重ならない:logₐb ≦ 1/2 ⇔ b ≧ √aa > 1x①1/22② x > logₐb重ならない:logₐb ≧ 2 ⇔ b ≧ a²① (1/4, 2/3):√a = 1/2 ≦ 2/3③ (3/2, 5/2):a² = 9/4 ≦ 5/2
①の範囲と②の範囲が重ならない条件

\(a=\dfrac14\) では \(\sqrt a=\dfrac12\le\dfrac23\)、\(a=\dfrac32\) では \(a^2=\dfrac94\le\dfrac52\) で、どちらも共通の解がありません。

ク、ケ=①、③

③ 外分点の軌跡と弦の長さ(第2問・ア〜ウ、シ〜セ)

AQ を 2:1 に外分する点は \(P=2Q-A\)。内分と符号をまちがえないようにします。Q の座標を P で表して C₁ に代入します。

\[s=\frac12x,\quad t=\frac{y+4}{2}\]

\[C_2:\ x^2+(y+4)^2=16\]

(ア=②、イ=②、ウ=③)

弦の長さは \(2\sqrt{r^2-d^2}\)(\(r\) は半径、\(d\) は中心から直線までの距離)。\(\mathrm{OH}=\dfrac{\sqrt{10}}{2}\)、C₂ の中心から直線 AB までは \(\sqrt{10}\) なので

\[\mathrm{DB}=2\sqrt{4-\frac52}=\sqrt6\]

\[\mathrm{BE}=2\sqrt{16-10}=2\sqrt6\]

D と E は B をはさんで反対側にあるので、足し算です。

xyOADBEH(0, −4)C₁C₂B(√15/2, −1/2)AB:9x + √15 y − 4√15 = 0OH = 4√15/√96 = √10/2DB = 2√(4 − 5/2) = √6C₂ の中心から AB まで √10BE = 2√(16 − 10) = 2√6DE = √6 + 2√6 = 3√6
D と E は B の反対側。DE = DB + BE

\(\mathrm{DB}=\sqrt6\)、\(\mathrm{DE}=3\sqrt6\)(シ=6、ス=3、セ=6)

④ T(s) の概形と面積一定(第3問・カ・キ、セ)

\(T(s)=\displaystyle\int_1^s\{g(x)-f(x)\}\,dx\) は、微分すると中身に \(s\) を入れるだけです。

\[T'(s)=g(s)-f(s)=-2(s-1)(s-5)\]

\(T'(5)=0\)(カ=⓪)。\(1<s<5\) で増加、\(5<s\) で減少します。さらに \(T(1)=0\) かつ \(T'(1)=0\) なので、\(s\) 軸上の点から水平に出発します。

syO(1, 0)(5, 64/3)7T′(s) = g(s) − f(s)   = −2(s − 1)(s − 5)s = 1:T = 0、傾き 0s = 5:傾き 0(極大)1 < s < 5 で増加、5 < s で減少
y = T(s) は (1, 0) から水平に出発し、s = 5 で極大

キ=①

(3) A\((1,\ -5)\)、B\((5,\ 3)\) から AB:\(y=2x-7\)。CD は \(y=2x-3\) で、傾きが同じ2で平行です。P が AB 上を動いても、底辺 CD に対する高さは変わりません。

xyOCDABPPCD:y = 2x − 3AB:y = 2x − 7傾きがどちらも 2 → AB ∥ CD底辺 CD、高さ一定△CDP は一定
AB ∥ CD なので △CDP の高さは一定

△CDP の面積は一定(セ=①)

要点まとめ

  1. \(a^x=t\) とおき、底 \(a\) と1の大小で場合分け。\(a<1\) では大小と向きが2回入れかわる。
  2. 共通の解がない条件は \(b\ge\sqrt a\)(\(a<1\))、\(b\ge a^2\)(\(a>1\))。
  3. 外分点は \(2Q-A\)。弦の長さは \(2\sqrt{r^2-d^2}\)、DE は足し算。
  4. \(T(s)\) の概形は \(T(1)=T'(1)=0\) から。AB∥CD なら面積は一定。

各問の詳しい解説

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