共テ数学ⅡBC 第8回【難問ポイント】群数列の和・検定の結論・三垂線・極座標の円、差がつく4か所 ― 第4〜7問ダイジェスト

第8回(第4〜7問)のうち、差がつく4か所だけを短い動画にまとめました。 各問の全体の解説は、下のリンク先の記事にあります。

解説動画(音声つき)

第8回(第4〜7問)のうち、定番の計算ではなく数え方・結論の言い方・図形の見方で差がつく4か所だけを集めました。 解き終わったあとの見直しや、試験直前の確認に使ってください。

この記事で扱う4か所

① 第4問(3) \(\ll\sqrt{k}\gg\) の和は第13群の途中まで。有理化の和は値をはさむ(キ〜ス)

② 第5問(2)(3) 信頼区間の幅と意味、棄却できないときの結論(サ〜テ)

③ 第6問 三垂線で H の位置を決め、座標を出さずに内積で判断する(キ、ソ)

④ 第7問〔2〕 比の条件を余弦定理で極方程式にし、中心と半径を読む(サ〜チ)

第4問(1)(2) の群の範囲、第5問(1) の標本平均の確率、第6問の大きさと内積・\(r\) の計算、第7問〔1〕の複素数平面は定番の処理なので、ここでは省きます。

① 第13群の途中までの和(第4問・キ〜ス)

四捨五入して \(n\) になるのは \(n-\dfrac12<\sqrt{k}<n+\dfrac12\)、つまり \(n^2-n+1\le k\le n^2+n\) で、第 \(n\) 群は \(2n\) 個です。

012340.51.52.53.54.5第1群k = 1, 2第2群k = 3〜6第3群k = 7〜12第4群k = 13〜20点は √1, √2, …, √20 の位置。赤い点線(n ± 1/2)で区切る第 n 群:n² − n + 1/4 < k < n² + n + 1/4(2n 個)
第 n 群には k = n² − n + 1 〜 n² + n の 2n 個が入る

\(13^2=169<180<182.25=13.5^2\) なので \(\sqrt{180}\) は第13群。第13群は \(157\le k\le182\) で、10の倍数は160、170、180 の3つです(キ=3)。

第 \(n\) 群の和は \(n\times2n=2n^2\)。第12群までで

\[\sum_{n=1}^{12}2n^2=1300\]

第13群は182まで足さず、\(k=157\) 〜 \(180\) の24個だけです。

\[1300+13\times24=1612\]

(クケコサ=1612)

\(\dfrac{1}{\sqrt{k+1}+\sqrt{k}}=\sqrt{k+1}-\sqrt{k}\) と有理化して足すと、途中が消えて \(\sqrt{181}-1\)。

\[13.4^2=179.56<181<182.25=13.5^2\]

\[12.4<\sqrt{181}-1<12.5\]

四捨五入して 12(シス=12)

② 区間の幅と検定の結論(第5問・サ〜テ)

\(\sigma=0.04\) として、2通りの区間の幅は

\[L=(1.96+1.96)\sigma=3.92\sigma\]

\[L'=(1.67+2.81)\sigma=4.48\sigma\]

面積(確率)が同じなら、真ん中を左右対称にとる区間がいちばん短いのです。

\(L<L'\)(サ=⓪)

信頼区間の意味:母比率 \(p\) は決まった1つの数で、動くのは標本から作る区間のほうです。何度も区間を作ると、約95%が \(p\) を含みます(シ=③)。「\(p\) が95%の確率で区間に入る」とは読みません。

01.251.64z = (25 − 20)/4 = 1.25棄却域 Z′ ≧ 1.64(面積 0.05)z は棄却域に入らない → 「増えた」とは判断できない
z = 1.25 は棄却域(z ≧ 1.64)に入らない

(3) は帰無仮説「母比率は0.20」、対立仮説「0.20より大きい」。平均20、標準偏差4なので

\[z=\frac{25-20}{4}=1.25<1.64\]

棄却域に入りません(ツ=①)。このとき「増えていない」と言いきらず、「増えたとは判断できない」が正しい結論です。

増えたとは判断できない(テ=②)

③ 三垂線と内積(第6問・キ、ソ)

BH は平面 OAC に垂直、BP は OA に垂直です。\(\overrightarrow{\mathrm{HP}}=\overrightarrow{\mathrm{HB}}+\overrightarrow{\mathrm{BP}}\) と分けると、どちらも \(\overrightarrow{\mathrm{OA}}\) との内積が0なので、HP も OA に垂直です。

平面 OAC の中で、P を通って OA に垂直な直線は1本だけなので、H は直線 CP 上にあります。

OAPHBC平面 OACBH ⊥ 平面 OACBP ⊥ OA→ HP ⊥ OA(点 H は直線 CP 上)
三垂線。H は P を通って OA に垂直な直線 CP の上

(I)(II)(III) すべて正しい(キ=⓪)

(2) は C の座標を出す必要がありません。OB=OC、OP 共通の直角三角形なので PB=PC、よって H₁H₂∥BC。さらに

\[\overrightarrow{\mathrm{OA}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OC}}=\overrightarrow{\mathrm{OB}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OC}}=6\]

を引くと \(\overrightarrow{\mathrm{AB}}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OC}}=0\)。

H₁H₂∥BC、OC⊥AB(ソ=⓪)

④ 極座標の円は余弦定理(第7問・サ〜チ)

B\((5,\ \frac{\pi}{5})\)、P\((r,\ \theta)\) で △OBP に余弦定理を使うと、間の角は \(\theta-\dfrac{\pi}{5}\) です。

\[\mathrm{BP}^2=r^2+25-10r\cos\left(\theta-\frac{\pi}{5}\right)\]

OP : BP=3 : 2 は \(2\,\mathrm{OP}=3\,\mathrm{BP}\)。二乗して \(4r^2=9\,\mathrm{BP}^2\) を整理します。

\[r^2-18r\cos\left(\theta-\frac{\pi}{5}\right)+45=0\]

(サシ=18、ス=②、セソ=45)

中心 \((a,\ \varphi)\)、半径 \(R\) の円は \(r^2-2ar\cos(\theta-\varphi)+a^2=R^2\)。\(18=2a\) なので中心までの距離は9(18ではない)。両辺に36を足して

\[r^2-18r\cos\left(\theta-\frac{\pi}{5}\right)+81=36\]

XOB(5, π/5)G(9, π/5)CH6K:中心 G(9, π/5)、半径 6OH = 9cos(π/5) + 6直線 CH:r cosθ = 9cos(π/5) + 6
軌跡は中心 (9, π/5)、半径 6 の円

中心 \(\left(9,\ \dfrac{\pi}{5}\right)\)、半径 6(タ=⑥、チ=6)

要点まとめ

  1. 第 \(n\) 群は \(2n\) 個。和は第13群の途中(180まで)で 1612。有理化の和は値をはさむ。
  2. 左右対称の区間がいちばん短い。棄却できないときは「増えたとは判断できない」。
  3. 三垂線で H は直線 CP 上。座標を出さずに内積で OC⊥AB。
  4. 極座標の円は余弦定理。\(r\) の係数 18 は \(2a\)、中心までの距離は 9。

各問の詳しい解説

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