数学Ⅲα【147】垂直二等分線は|z|=|z−i|、代入して円を出し除外点を忘れない

この問題の考え方を短い動画にまとめました。動画は問題の提示から始まります。 流れをつかんでから、下の解説を読んでください。

解説動画(音声つき)

【146】と流れは同じです。0 と \(i\) を結ぶ線分の垂直二等分線は、2点から等距離な点の集まりなので \(|z-0|=|z-i|\)。 \(z=(w\text{ の式})\) をつくって代入し、\(|w-\text{中心}|=\text{半径}\)(円)か \(|w-a|=|w-b|\)(垂直二等分線)の形をつくります。 ただし、除外点を忘れないこと。

この回で扱う問題

複素数平面において、点 \(z\) が、2点 0、\(i\) を結ぶ線分の垂直二等分線上を動くとき、

\[w=\frac{2z-1}{iz+1}\]

を満たす点 \(w\) の描く図形を求めよ。

(愛媛大)

方針

  • 垂直二等分線 → \(|z-0|=|z-i|\)。
  • \(z=(w\text{ の式})\) をつくる → 代入する。
  • \(|w-\text{中心}|=\text{半径}\) か \(|w-a|=|w-b|\) のどちらかの形にする。
実軸虚軸O−1√5−2i(除く)|w + 1| = √5中心 −1、半径 √5 の円ただし w ≠ −2iz = −(w+1)/(iw−2) を|z| = |z − i| に代入iw − 2 = 0 の w はz が作れない → 除外点
w は点 −1 を中心とする半径 √5 の円。ただし点 −2i を除く

z を w で表す

\(w=\dfrac{2z-1}{iz+1}\) の両辺に \(iz+1\) をかけて

\[w(iz+1)=2z-1\]

\[(iw-2)z=-w-1\]

\(iw-2=0\)、つまり \(w=\dfrac{2}{i}=-2i\) とすると、左辺は 0、右辺は \(2i-1\ne0\) で成り立ちません。よって \(iw-2\ne0\) で

\[z=-\frac{w+1}{iw-2}\]

|z| = |z − i| に代入する

\[\left|-\frac{w+1}{iw-2}\right|=\left|-\frac{w+1}{iw-2}-i\right|\]

右辺を通分すると、分子は

\[-(w+1)-i(iw-2)\]

\[=-w-1+w+2i=-1+2i\]

\[\frac{|w+1|}{|iw-2|}=\frac{|-1+2i|}{|iw-2|}\]

\(|iw-2|\ne0\) なので両辺にかけて

\[|w+1|=|-1+2i|=\sqrt5\]

これは「\(|w-\text{中心}|=\text{半径}\)」の形。中心 \(-1\)、半径 \(\sqrt5\) の円です。点 \(-2i\) はこの円の上にある(\(|-2i+1|=\sqrt5\))ので、除いておきます。

点 \(-1\) を中心とする半径 \(\sqrt5\) の円。ただし点 \(-2i\) を除く

つまずきポイント

  1. 垂直二等分線を式にできない。 「2点から等距離」→ \(|z-0|=|z-i|\)。
  2. \(iw-2\) で割るときの確認をしない。 \(w=-2i\) では \(z\) が作れない。しかも円の上にあるので、除外点として答えに書く。
  3. 通分の分子の計算で \(w\) を残す。 \(-i\cdot iw=w\) で \(w\) が消え、定数 \(-1+2i\) になる。

要点まとめ

  1. 0 と \(i\) の垂直二等分線 ⇔ \(|z|=|z-i|\)。
  2. \(z=(w\text{ の式})\) をつくって代入 → \(|w-\text{中心}|=\text{半径}\) か \(|w-a|=|w-b|\) の形に。
  3. 答え:中心 \(-1\)、半径 \(\sqrt5\) の円。
  4. 割る式が 0 になる \(w=-2i\) は除外点。除外点を忘れない。
板書 【145】まとめ、【146】z = −z̄ から単位円、【147】|z| = |z − i| と除外点
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