共テ数学ⅡBC 第7回【第2問】2ᵏ=t とおき、三角形の面積を t の3次関数にして最大を求める ― 指数関数・対数関数・微分法

この問題の考え方を短い動画にまとめました。動画は問題の提示から始まります。 流れをつかんでから、下の解説を読んでください。

解説動画(音声つき)

対数の方程式は、真数が正であることを先に確かめてから、真数どうしを比べます。 直線 \(y=k\) との交点の \(x\) 座標は \(2^k\) の式で表せるので、\(2^k=t\) とおくと、三角形の面積は \(t\) の3次関数。 あとは微分して増減を調べるだけです。

この回で扱う問題

3つの曲線 \(C_1:\ y=\log_2x\)、\(C_2:\ y=\dfrac12\log_2(x+2)\)、\(C_3:\ y=2^x\) を考える。 \(k\) を定数とし、直線 \(y=k\) と \(C_1\)、\(C_2\) の交点をそれぞれ P、Q とする。また、\(C_3\) 上の \(x\) 座標が \(k\) の点を R とする。

(1) \(C_1\) と \(C_2\) の交点の座標は (ア, イ)。P(ウ, \(k\))、Q(エ\(-2\), \(k\))(ウ・エは ⓪ \(2^k\) ① \(2^{k+1}\) ② \(2^{2k}\) ③ \(2^{2k+1}\) から)。 P、Q から \(x\) 軸に引いた垂線と \(x\) 軸の交点を M、N とすると、\(k\lt\) オ のとき MN=ウ−(エ−2)、\(k\gt\) オ のとき MN=(エ−2)−ウ。

(2) \(k\lt\) オ のとき、△MNR の面積を \(S\) とする。\(t=2^k\) として \(S\) を \(t\) で表せ(カ)。 \(S\) が最大となる \(t\) の値は \(t=\dfrac{\fbox{キ}+\sqrt{\fbox{ク}}}{\fbox{ケ}}\)、このときの \(k\) の値(コ)を答えよ。

方針 ― 真数をそろえ、2k を t に

  • \(\log_2x=\dfrac12\log_2(x+2)\) は、真数条件 \(x\gt 0\) のもとで \(\log_2x^2=\log_2(x+2)\)。
  • \(\log_a x=R \iff x=a^R\) で、交点の \(x\) 座標を \(k\) で表す。
  • \(t=2^k\) とおくと、底辺 MN も高さも \(t\) の式。面積は3次関数なので微分する。

(1) C1 と C2 の交点(ア・イ)

真数は正なので \(x\gt 0\) かつ \(x+2\gt 0\)、つまり \(x\gt 0\)。両辺を2倍して

\[\log_2x^2=\log_2(x+2)\]

\[x^2=x+2\]

\[(x+1)(x-2)=0\]

\(x\gt 0\) より \(x=2\)。このとき \(y=\log_2 2=1\)。

交点は \((2,\ 1)\)(ア=2、イ=1)

(1) P、Q の座標と MN(ウ〜オ)

P は \(\log_2x=k\) より \(x=2^k\)。

Q は \(\dfrac12\log_2(x+2)=k\) より \(\log_2(x+2)=2k\)、\(x+2=2^{2k}\)。

P\((2^k,\ k)\)、Q\((2^{2k}-2,\ k)\)(ウ=⓪、エ=②)

\(C_1\) と \(C_2\) は交点 \((2,\ 1)\) の前後で上下が入れかわります。\(k\lt 1\) では P のほうが右、\(k\gt 1\) では Q のほうが右にあります。

xyO−2C₁C₂C₃(2, 1)y = kPQMNR図は k = −1底辺 MN、高さ 2ᵏ = t
C₁(黒)、C₂(緑)、C₃(黄)と直線 y = k(図は k = −1)。△MNR の底辺は MN、高さは R の y 座標 2ᵏ

\(k\lt 1\) のとき \(\mathrm{MN}=2^k-(2^{2k}-2)\)、\(k\gt 1\) のとき \(\mathrm{MN}=(2^{2k}-2)-2^k\)(オ=1)

(2) S を t で表す(カ)

R の座標は \((k,\ 2^k)\)。\(t=2^k\) とおくと、\(k\lt 1\) より \(0\lt t\lt 2\)。

△MNR の底辺を MN とすると、高さは R の \(y\) 座標 \(t\) です。

\[\mathrm{MN}=t-t^2+2\]

\[S=\frac12(t-t^2+2)t\]

\[S=-\frac12t^3+\frac12t^2+t\]

(カ=①)

(2) S の最大(キ〜コ)

\[S'=-\frac32t^2+t+1\]

\[=-\frac12(3t^2-2t-2)\]

\(S'=0\) とすると \(3t^2-2t-2=0\)。\(0\lt t\lt 2\) の範囲の解は \(t=\dfrac{1+\sqrt7}{3}\)(約 1.22)。

\(t\)0…\(\frac{1+\sqrt7}{3}\)…2
\(S'\)+0−
\(S\)↗極大↘
tSO最大(1 + √7)/32S = −(1/2)t³ + (1/2)t² + t
S のグラフ(0 < t < 2)。増加してから減少するので、極大がそのまま最大

\(S\) は \(t=\dfrac{1+\sqrt7}{3}\) で最大(キ=1、ク=7、ケ=3)

\(2^k=\dfrac{1+\sqrt7}{3}\) より

\[k=\log_2\frac{1+\sqrt7}{3}\]

(コ=③)

つまずきポイント

  1. 真数条件を忘れる。 \(x^2=x+2\) の解 \(x=-1\) は \(\log_2 x\) の真数が負になるので不適。
  2. Q の計算で \(\dfrac12\) を忘れる。 \(\dfrac12\log_2(x+2)=k\) なら \(\log_2(x+2)=2k\)。
  3. \(t\) の範囲を確かめない。 \(k\lt 1\) なので \(0\lt t\lt 2\)。\(3t^2-2t-2=0\) のもう1つの解(負)はとらない。

要点まとめ

  1. \(C_1\) と \(C_2\) の交点は \((2,\ 1)\)。P\((2^k,\ k)\)、Q\((2^{2k}-2,\ k)\)。
  2. \(t=2^k\)(\(0\lt t\lt 2\))とおくと \(S=-\dfrac12t^3+\dfrac12t^2+t\)。
  3. \(t=\dfrac{1+\sqrt7}{3}\) で最大、\(k=\log_2\dfrac{1+\sqrt7}{3}\)。
Sponsord Link
おすすめの記事